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交通事故慰謝料|交通事故後遺症等級認定のご相談 

交通事故慰謝料(3つの基準)

交通事故の損害賠償額には3つの基準が存在します。自賠責保険基準、任意保険基準、裁判所(弁護士会)基準です。この3つの基準について、「傷害(入通院)部分」の慰謝料と「後遺障害部分」の慰謝料を例に説明しています。





自賠責保険基準の通院慰謝料

国で定められている、治療費を含む総損害額が120万円以内(減額ない場合)の場合に限り適用される限定的な支払い基準です。(後遺障害・死亡は別)



自賠責保険の通院慰謝料

・  4200円×総治療期間の日数と4200円×実治療日数×2(鍼灸院等は×1)の少ない方。 
・  事故が発生してから7日以内に治療を開始した場合、事故日を治療開始日とみなします。 
・  診断書が「中止」の場合は、治療最終日に+7日した日を、総治療期間とみなします。 
・  途中で治療を中断した場合、その日数が14日以内なら、全てを治療期間に含みます。 
15日以上の場合は、7日間を治療期間に含めます。 



任意保険基準の通院慰謝料

各任意保険が独自に定めている基準(相場)です。ただし、各社ほとんど差はありません。
裁判所基準から比べると低額の基準(相場)となっています。


平均的な任意保険会社の基準(相場)は、以下のとおりです。

※1カ月に10日以上の通院を前提とし、未満の場合は減額されることがあります。
※保険会社担当の裁量、傷病の種類により1.1〜1.2倍されることもあります。


入院01カ月→025万円程
入院02カ月→050万円程
入院03カ月→075万円程
入院04カ月→095万円程
入院05カ月→113万円程
入院06カ月→128万円程
入院07カ月→141万円程
入院08カ月→152万円程
入院09カ月→162万円程
入院10カ月→170万円程
入院11カ月→177万円程
入院12カ月→184万円程
入院13カ月→189万円程
入院14カ月→193万円程
入院15カ月→196万円程


通院01カ月→012万円程
通院02カ月→025万円程
通院03カ月→038万円程
通院04カ月→048万円程
通院05カ月→056万円程
通院06カ月→064万円程
通院07カ月→070万円程
通院08カ月→076万円程
通院09カ月→082万円程
通院10カ月→087万円程
通院11カ月→090万円程
通院12カ月→093万円程
通院13カ月→096万円程
通院14カ月→098万円程
通院15カ月→100万円程 





裁判所(弁護士会)基準の通院慰謝料

弁護士会によって分析された現実の判決例の基準値を割り出したもの(赤い本)で、最も高額となります。また、慰謝料だけではなく休業損害等、全ての請求において最高基準となります。特に、後遺障害の認定が絡むと、入通院の慰謝料に加えて、後遺障害の慰謝料逸失利益等で任意保険会社の提示と比べて、数倍の差が開きます。



次の表は、他覚症状のないむちうち損傷等の際に運用される裁判所基準による傷害部分の慰謝料表です。


損害賠償額算定基準(赤い本):別表U(単位:万円)日弁連交通事故相談センター東京支部発行



入院→ 1 2  3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15
  35 66 92 116 135 152 165 176 186 195 204 211 218 223 228
1  19 52 83 106 128 145 160 171 182 190 199 206 212 219 224 229
2  36   69  97 118 138 153 166 177 186 194 201 207 213 220 225 230
3  53 83 109 128 146 159 172 181 190 196 202 208 214 221 226 231
4  67 95 119 136 152 165 176 185 192 197 203 209 215 222 227 232
5  79 105 127 142 158 169 180 187 193 198 204 210 216 223 228 233
6  89 113 133 148 162 173 182 188 194 199 205 211 217 224 229  
7  97 119 139 152 166 175 183 189 195 200 206 212 218 225    
8 103 125 143 156 168 176 184 190 196 201 207 213 219      
9 109 129 147 158 169 177 185 191 197 202 208 214        
10 113 133 149 159 170 178 186 192 198 203 209          
11 117 135 150 160 171 179 187 193 199 204            
12 119 136 151 161 172 180 188 194 200              
13 120 137 152 162 173 181 189 195                
14 121 138 153 163 174 182 190                  
15 122 139 154 164 175 183                    

数字の単位は入院、通院ともに月を表します。1→1ヵ月(30日)のことです。通院総期間は、その期間を限度に実治療日数の3倍程度を目安とします。
入院、通院が両方ある場合は交わった数値を見ます。 
・  どちらかのみの場合は、その期間に該当する数値を見ます。通院のみで期間180日(6ヵ月)なら、縦軸6のところを見ると89なので、理論上慰謝料の最大値は89万円になります。 
・  この表に記載された範囲を超えた場合(16ヵ月以降)は入院は5万円、通院は1万円を加算していきます。(例.通院16、17、18ヶ月・・・→123、124、125…) 



例1. 総期間が30日で割り切れない場合、最後の月は日割りで計算します。

通院のみで総期間が195日の場合(実通院日数65日以上)、195日を6ヵ月(180日)+15日と分解して、6カ月=89万円、+7カ月目の15日分と考えます。

上表で通院7カ月の数値は97万円ですので、そこから6カ月間の数値89万円を減じると、97−89=8(つまり、8万円が7カ月目の通院1ヵ月分の慰謝料ということです)

8万円÷30日で、7カ月目の1日分の通院慰謝料を算出し、その15日分なので×15します。8÷30×15=3.99999=4(少数第5位を四捨五入)4万円となり、6カ月分の89万円を足して、合計.93万円と算出することができます。



例2. 入院と通院が両方ある場合、以下の手順で計算します。

@A= 総期間に対応する通院分の慰謝料を算出
AB=入院日数に対応した通院日数の慰謝料を算出(入院分の慰謝料と重複を避けるため)
BC= AーB=通院分の慰謝料(この計算で入院分の慰謝料との重複が避けられます)
CD= 入院分の慰謝料を算出(算出方法は入院分の日数を使うところ以外は、同じです)
DC+D=通院分+入院分=入通院慰謝料の理論値となります。


例えば、入院を15日、退院後、通院が続き総期間が195日の場合(実通院日数60日以上)

@A= 総期間195日に対応する通院分の慰謝料(上記例1で算出)=93万円

AB= 入院日数15日に対応した通院分の慰謝料=1ヵ月目の15日分ですので例1のとおり計算して19÷30×15=9.49999(少数第5位を四捨五入で9.5=9万5,000円)

BC= AーB=83万5,000円(通院慰謝料)

CD=入院分の慰謝料は例1のとおり計算して、35÷30×15=17.499999(少数第5位を四捨五入で17.5=17万5,000円)

DC+D=83万5,000円+17万5,000円=101万円となります。




上表、他覚所見のないむちうち損傷等以外(骨折など器質的損傷)の傷害部分の慰謝料基準では下記の表を使う場合があります。


損害賠償額算定基準(赤い本):別表T(単位:万円)日弁連交通事故相談センター東京支部発行



入院→ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15
    53 101 145 184 217 244 266 284 297 306 314 321 328 334 340
1  28   77  122 162 199 228 252 274 291 303 311 318 325 332 336 342
2  52   98  139 177 210 236 260 281 297 308 315 322 329 334 338 344
3  73  115 154 188 218 244 267 287 302 312 319 326 331 336 340 346
4  90  130 165 196 226 251 273 292 306 316 323 328 333 338 342 348
5 105  141 173 204 233 257 278 296 310 320 325 330 335 340 344 350
6 116  149 181 211 239 262 282 300 314 322 327 332 337 342 346  
7 124  157 188 217 244 266 286 304 316 324 329 334 339 344    
8 132  164 194 222 248 270 290 306 318 326 331 336 341      
9 139  170 199 226 252 274 292 308 320 328 333 338        
10 145  175 203 230 256 276 294 310 322 330 335          
11 150  179 207 234 258 278 296 312 324 332            
12 154  183 211 236 260 280 298 314 326              
13 158  187 213 238 262 282 300 316                
14 162  189 215 240 264 284 302                  
15 164  191 217 242 266 286                    

・  通院が長期にわたり、かつ不規則である場合は、実日数の3.5倍程度を通院期間の目安とすることがあります。 
・  被害者が幼児を持つ母親であったり、仕事等の都合で被害者側の事情により、特に入院期間を短縮したと認められる場合には、上記金額を増額することがあります。 
・  入院待機中の期間及びギプス固定中等、安静を要する自宅療養期間は、入院期間とみることがあります。 
・  障害の部位や程度によっては金額を20%〜30%程度増額することがあります。 
生死が危ぶまれる状態が継続したとき、麻酔なしでの手術等極度の苦痛を被ったときや手術を繰り返したときなどは、入通院期間長短にかかわらず、別途増額を考慮することがあります。 
・  この表に記載された範囲を超えた場合(16ヵ月以降)は入院は6万円、通院は2万円を加算していきます。(例.通院16、17、18ヶ月・・・→166、168、170…) 




交通慰謝料の増額自由


以下のような場合は、慰謝料が基準より増額されることがあるとされています。


・  加害者に故意もしくは重過失または著しく不誠実な態度等がある場合
例   酒酔い運転で対向車線に進入したため事故が起きたにもかかわらず、事故後、電話を掛けたりタバコを吸ったりして、救助活動を一切しないような加害者
運転してないなどの虚偽の供述を繰り返し、同乗者にも虚偽の供述を求めていた加害者 
免許取消しを恐れて逃走し、車両の修理、廃車手続等の証拠隠滅工作を行った加害者 
被害者の親族が精神疾患になった場合 
・  事故により数年間にわたる入院を強いられ、配偶者と離婚せざるを得なかった場合 
成功を目指して準備を進めていた事業が事故によりできなくなった場合 
・  加害者が被害者及び被害者の代理人弁護士を通さず、被害者の勤務先に電話し、被害者を非難する言動をしたなどの独自の不法行為があった場合 





後遺障害部分の慰謝料

下表は後遺障害等級が認定された場合の後遺障害部分の慰謝料の比較です。等級が認定された場合はこの後遺障害分の慰謝料に加えて逸失利益(労働能力の減少による将来の収入の減少分)も加わるので、示談成立にあたっては大きな注意が必要になります。

後遺障害部分の慰謝料の比較(単位:万円)
等級 裁判所(弁護士)基準 任意保険(相場) 自賠責保険基準
01 2800 1300 1100
02 2370 1120 958
03 1990 950 829
04 1670 800 712
05 1400 700 599
06 1180 600 498
07 1000 500 409
08 830 400 324
09 690 300 245
10 550 200 187
 11 420 150 135
 12 290 100 93
 13 180 60 57
 14 110 40 32





症状固定とは(治療期間が5ヵ月を超えている方はお読みください)


むちうちの後遺症認定方法(頚椎捻挫・腰椎捻挫・ヘルニア等で通院が長い方はお読みください)


交通事故から後遺症認定、示談解決まで(ポイントチェック)